シビルマテックス㈱です。

この世界で商売をしていると様々な相談事を受けます。
その殆どが「方法・手法が明確でない」ものの「求める結果が明確なもの」が多いのです。
そりゃそうですよね・・・
方法が分かっていれば相談はしません・・・普通は。

さて、今回はその方法論で勝負した「落書き消し」のお話しです。

あるとき、あるマンションオーナー様から「落書きを消したい・・」というお話しを頂きました。
新築時から存じ上げていたマンションなので、「何でここに落書き？」と思うくらい驚いたことを思い出します。
現場を拝見すると打ち放しのコンクリート面に見事にやられてました・・・スプレーで。

塗装面であれば上塗りしてごまかすとか、金属面であれば専用溶剤で消すとかの方法など選択肢も多い訳ですが、コンクリートの打ち放し面は微細な気泡に塗料が入り込む関係でかなり落としにくいんです。さらに痕跡が残るケースが殆どです。
よく言われるように、落書きを放置すると更に落書きは増えます。出来る限り素早く綺麗に消したほうが良いのです。

そこで、今回の落書き除去にシビルマテックスがご提案した方法は、重曹を用いたブラスト処理工法です。
重曹とは・・・そうです。皆さんご存知のあの重曹です。ただ、この工法で使用する重曹パウダーは一粒一粒が一寸変わった専用のものになります。さらに特殊な資機材が必要になるので一般的にこの工法はトンネル内装やプラント施設等の清掃、土木構造物や建築物等の比較的大規模な壁面の汚れ落としや塗装の下処理、そして落書き除去に用いられている工法なのです。

オーナー様からの「出来るだけ綺麗に消したい」というご要望により、この重曹ブラスト処理が採用されましたが、民間マンションでご採用いただくのは珍しいケースなのでここでご紹介することにしました。

意味不明な落書きは不気味です。

このような細かいパウダー状の専用重曹と水を同時に噴射させます。

壁面の落書き落としに着手する前に、小手はじめ。缶コーヒーの表面に、重曹ブラスト処理をしてみます。

何と、表面の塗装のみが落ちてピカピカの缶が現れます！！

さて、いよいよ本番です。
みるみるうちに落書きが消えていきます。

何もなかったように綺麗に落ちてしまいました。

この工法、短時間で確実な成果を出すことが可能ですが少々高価です・・。
しかしながらこの効果と確実性を体感すると落書きでお困りの皆さんには是非お勧めしたくなりますね。
ただ、決してすべてに万能と言う訳ではありませんので、まずはご相談頂ければ幸いです。

シビれる落書き除去のご紹介でした。