重曹ブラスト処理~コンクリート面の滑り止め~

シビルマテックスです。

以前にコンクリート壁面の落書き除去方法としてご紹介した重曹ブラスト処理ですが、今回はちょっと違った使い方のご提案です。

数ヶ月前に、あるコンクリート2次製品メーカーさんから公共事業に納品しているコンクリート床板面の滑り止め加工についてお話を頂きました。
シビルマテックスの行っている滑り止め施工は「あらゆる床面に効く!! プロの滑り止め!!」がモットーなので、今回も前向きにチャレンジさせて頂きました。

今回、ご相談頂いたコンクリート床板は、水路の上に蓋として敷設していてその上を歩道として利用しているとのこと、このコンクリート床板面が濡れるととても滑りやすいということでした。
コンクリートの仕上げ面は、金コテ等で綺麗に仕上げるほどテカテカな平滑面となり濡れるととても滑りやすくなります。ましてや2次製品でメタル製型枠の脱型面となれば、ツルツルテカテカで新しいコンクリート特有のアクの影響もあって雨の日は相当滑りやすくなることが予想されます。
これが何年か経過すると、コンクリート表面がざらついてきてツルツル感はなくなってくるのですが、そこまで放置していて転倒事故が発生したら大変です。
そこで今回ご提案したのが、経年変化後の滑りにくいコンクリート面を新品のコンクリート面に与える方法です。
ここで重曹ブラスト処理の出番なのですが、落書き除去や清掃用に使う重曹ブラストをなぜ??という方もいらっしゃるかと思います。
今回、コンクリート面の仕上がりに求められるのは「ひと皮剥けた」感覚なので、決してショットブラスト処理をしたような骨材むき出しの状態ではないのです。あくまでも細骨材がザラっと現れるくらいが理想なので、重曹のデリケートさが必要と考えた訳です。

そんなことも踏まえて、下の写真をご覧ください。
あくまでも実験ということで、U字溝の蓋をコンクリート床板に見立てての実験です。
真ん中半分を養生していざ勝負。

普段使用する重曹よりやや粒径の大きなものをやや高めの圧力で噴射します。

さあ・・どうでしょうか。
細骨材が綺麗に現れコンクリート表面が「ひと皮剥けた」感覚になりました。

重曹ブラストを用いたコンクリート面の滑り止め施工の利点を挙げてみます。

1.現場でも工場でも加工可能
2.1日当り100㎡を越える施工が可能なので大面積に対応出来る
3.用水路上のコンクリート床板や水田、畑に隣接する張り出し歩道のコンクリート床板などに使用しても重曹なので無害であり環境に優しい(20%の水溶液でほぼ中性)
4.メディア(ブラスト材)の回収が不要
5.既存コンクリート面の表情を大きく変えない
6.汚れも落ちて明るくなる

コンクリート面の滑りでお困りの方は、プロの滑り止めシビルマテックスまでご一報下さい!!